理化学研究所が発表した「赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけの科学」について思うこと

こんにちは^^


今日の東京はとても気持ちの良い秋晴れです。
公園でコラムを書こうと、パソコンを開いてみたのですが…小さな虫がたくさん寄ってきて思わず帰宅してしまった私です。

自然の生き物なので仲良くしたいのですがどうしても苦手で、そんな自分が少しコンプレックスではあります。


さて、先日理化学研究所が、赤ちゃんの泣きやみについて発表し話題になりました。


どんな研究内容だったのか?

7ヶ月以下の赤ちゃんを対象に、泣いている赤ちゃんを母親が抱っこして5分連続で歩くと、泣きやむだけでなく、約半数の赤ちゃんが寝つくことを発見しました。その結果から、赤ちゃんの泣きやみには輸送が効果的であることが分かりました。


又、親の腕の中で眠った赤ちゃんをベッドに置くとき、赤ちゃんが目覚めやすいのは親から体が離れるタイミングであり、ベッドに置いた一部の赤ちゃんは起きてしまいますが、眠り始めから座って5分〜8分待ってからベッドに置くことで、赤ちゃんが起きにくくなることが分かりました。



この研究によって得られるものはなんなのか

泣きやまない赤ちゃんを前にして母親は不安や焦りを感じます。そして、泣きやませることができない自分を責めてしまうくらい、母親にとっての大きなストレスを緩和させる一つの「ツール」が科学的に証明されたのではないでしょうか^^

その「ツール」を知っていると「泣きやまない赤ちゃんに対してどうすれば良いのかが分かる」ので、母親は安心します。

無意識に自分を責めなくなります。

そんな母親の安心が赤ちゃんにも伝わるので、赤ちゃんはさらに眠りやすくなりますし、母親が、得体の知れない不安から解放され、泣きやまない我が子を前にして虐待してしまいそうになる自分を食い止めることができます。

そしてこの方法は、「母親が居なくてもできる」という大きなメリットがあります。輸送反応によって赤ちゃんは泣きやみやすいという、誰もが共通認識できる科学的根拠があるので、父親や祖父母など母親をサポートする方々も「母親じゃなきゃダメ」という安易な依存がなくなります。



「泣きやんで眠ってくれる」=「眠る力がつく」わけではない

とにかく寝てほしい…

そんな切実なときはもちろんこの方法を使ってほしいと思います。

ただ、その場で泣きやみ眠ってくれたとしても、夜泣きが減るわけではないということ。夜泣きのたびに毎回抱っこして同じ方法ができるのかどうか?夜泣きに困ってらっしゃる方は、この視点をどこかで持っておいてほしいと思います。


大人に比べて浅い眠りが多い赤ちゃんにとって、浅い眠りのたびに抱っこされていないと不安で起きて泣くことがあります。眠りについたのはママの抱っこだったのに、うっすら起きたらベッドに寝かされていた…

赤ちゃんにとっては、いきなりお風呂場で寝かされていたくらいの感覚になるのです。

大人だって、夜中起きて自分がお風呂場にいたら「あっ、お風呂場か〜」ってまた安心して眠りにつく人はいないですよね^^急いで寝室に戻って寝直すと思います。

赤ちゃんだって同じです。

赤ちゃんが夜中安心して眠れるようになるためには、寝入った時と同じ状態を夜通し整えてあげる必要があるんです。


「寝かしつける」という概念から「幸せな眠り方を教えてあげる」概念にゆっくり移行していく方が、赤ちゃんや子どもの眠る力はぐんぐん育ち、成長するにつれてその力が宝物になっていくのです。


わたしの想い

私が長女の夜泣きでしんどかった時、何が一番しんどかったか振り返ってみると…

あまりの見通しのたたなさと、自分の心身の健康に対しる漠然とした不安がとてつもなく大きかったことでした。

一体いつになったら眠ってくれるのか?

いつまで抱っこやスクワットをし続けなくてはいけないのか?

他の子はどうしているのだろうか?

次はまたいつ起きるのだろうか?

その時、また私はこの子を健全な精神で守ってあげることができるのだろうか?

そんな恐れをずっとずっと自分の心の中だけで封印していたことが、今思えばとにかくしんどかったと思います。

我が子は私にしか分からない。小児科看護師だった私のプライドも邪魔していたのかもしれません。



今回、理化学研究所の発表によって救われた方も多くいらっしゃると思います。

なんせ、「泣き止む見通しがたつ」ことほど母親を安心させるものはないからです。

でも逆に…その抱っこによって赤ちゃんの眠る力を奪い、余計に寝不足になってしまう母親も増えてしまうのではないかと思っています。



睡眠のことや心のことをたくさん勉強してきて思うのは、子育てに「正解はない」ということ。



だからこそ、母親であるご自身の在り方が子どもにとっての「正解」なのだと思います。



そしてその在り方は、決して「苦労」や「恐れ」から生み出されるものではなく、「喜びや心地よさ」から生み出しても良いということ。


いやっ、むしろ「喜びや心地よさ」から生み出すことを大切にするべきなのではないでしょうか。



その「喜びや心地よさ」は人それぞれ。



ママだってホッとしていい^^



どうかご自身がホッとできる子育てを、社会やSNSと比較しジャッジしないでください。



母親が少しでも「ホッと」するなら、どんな子育てだっていい。子どもにとって、ママが「ホッと」していることほど安心な居場所はないと思うのです。


「喜びや心地よさ」がなんなのか分からなくなってしまった…

ホッとなんてできない…


そんな時は、良かったら私に相談してくださいね^^
きっと大切なお手伝いができると思います。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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