透明人間

こんにちは。


今日の東京は朝から激しい雨でした。強い雨音で目覚めた長女は、早速私の携帯を手に取り、雷情報を入念にチェックしておりました。(長女は雷が本当に苦手なのです…)


そんな6歳の長女と4歳の次女とのやり取りを、ブログに書いてみたいと思います。



先日の20時頃、突然次女が鉛筆で壁に絵を描き始めました。一瞬やめて〜!と心の中で叫びましたが、我が家の壁紙を見渡すと、それはそれは、そこらじゅうに画伯たちが残した絵が消えないで残っているではありませんか…!次の瞬間、次女がやろうとしている行為は私にとって「まいっか、好きなだけ描きたまえ」となったのです。


次女は嬉しそうに鉛筆を手にし、2階のリビングの片隅の壁に絵を描き始めました。「上手だね〜」と言いながら、私はその場を離れました。


その間私は1階での片付けを済ませ、また2階に戻ったのですが、子どもたちの様子が少しおかしいのです。少しの間沈黙の時間が流れ、パッと絵を描いていた壁を見ると、次女が描いた絵に大きな❌がつけられていて、その✖️の上に、「じょうずじゃない」と書かれていたのです。



「ありゃりゃ…」これ、私の心の声。



目線がその絵にいっている私に対して長女が言いました。「透明人間がやったみたい」と。次女も一緒になって「透明人間!」と言うのです。しばらくは透明人間の話題で盛り上がりました。



しばらくして「透明人間って本当にいるのかな〜?」という私の問いに、また沈黙の時間が流れます。



長女の様子が少し変わりました。もぞもぞし始めて心拍が上昇しているような感じ。



長女「怒らないでよ!」


溢れんばかりの勇気を振り絞ったような精一杯の声で、長女はこう続けました。



長女「〇〇(私)が❌を書いたの」




いや〜ん!言えたじゃ〜ん!



長女はワンワン泣き始めました。すると次女もワンワン泣き始めました。



私は二人を抱きしめました。




長女「〇〇(次女)、ごめんね。」
次女「いいよ。」




なんだか温かい空気が流れたのでした。




私はあまりこういうことで子どもを怒ったことはないつもりだったのですが、突さに出てきた「怒らないでよ!」という長女の言葉。私の後ろ姿や保育園、それ以外の様々な私が認識していない場所で、様々なことを感じ、自分で処理しているんだな〜と感じた場面でした。




そして、人一倍怖がりな長女、人一倍怒られたり怒ったり激しい感情を目にするのが苦手な長女…




よくぞ勇気を出して、透明人間から人間に戻ってきてくれたなと思いました。




本当は、長女も壁に絵を描きたかったんだよね^^でもやっちゃいけないって知っていたし、壁のスペースもなかったから描けなかったんだよね^^でもやっぱり次女が羨ましかったんだよね^^




私だって透明人間になりたい時がある。透明人間になって過去の過ちを無かったことにしたい時がある。




今回は、透明人間になってから生還した長女の勇気に拍手〜でした。



6歳にもなると、透明人間と言ったところで、絶対に自分がやったことがバレるだろうということは、容易に理解できていたはず。




でも、透明人間という過程を経て、勇気を出して人間になり、自分の過ちを認めた。




そして相手に謝罪をした長女の姿は、人間臭さと人間らしさ全てを網羅していて、側で見ていた私はとっても感動したのでした^^




人間臭いからこそ、人間らしさがある。


心の弱さがあるからこそ、自分が本当はどうしたいかが分かる。


闇があるから光が分かる。


大人も子どももみーんな同じ。



だから少しづつでいいから、
自分の心の中に
安心安全な基地を作っていく。
それができたなら、
人はきっと透明人間にならなくても
自分らしく生きていけるのかなと思った。



そして、母親として
我が子の
心の
安心安全な基地でありたいし、




子ども自身の心の
安心安全基地を
育むお手伝いができれば光栄だ。




だからやっぱり私は、
自分であることに感謝しながら…
今日も一生懸命自分らしく
生きてみよう。



そんなことを思ったのでした^^



一件があった翌日、「ごめんね」と悲しい顔をいつの間にか長女が描いていました^^


今日もブログを読んでいただき、ありがとうございました。




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