欧米式のように子供は一人で寝た方が良いのか?

ディズニーのプリンセス達

突然ですがディズニー映画を思い出してみてください。

例えば…「塔の上のラプンツェル」で赤ちゃんのラプンツェルが大きなお部屋の小さなベビーベッドで一人で眠っているシーンや、「小さなプリンセスソフィア」でまだ幼いソフィアが大きなお部屋のキングサイズのベッドで一人で眠ってるシーン、もっと前だと「ピーターパン」では兄弟揃ってそれぞれのベッドで子供達だけで眠り、親はパーティーに出かける設定です。

欧米では「赤ちゃんや子供は一人で寝るのが当然」な文化なのです。

なぜ欧米では赤ちゃんや子供が一人で寝るのが当たり前なのか?

これは歴史的に早い段階で産業化された欧米諸国の特徴でもあるのです。

古い研究ではあるのですが(Barry,H,&Paxson1971)、186の産業化されていない社会において、子供達の46%は親と同じベッドで、21%は違うベッドではあるが同じ部屋で寝ているということが明らかになっています。つまり世界中の67%の社会において、子供は誰かに寄り添って寝ているということ。さらにその186ヶ所のコミュニティの内、1歳未満の乳児が別の場所で寝ているところは一つもありませんでした。乳児が自分の部屋の自分のベッドで寝るアメリカの習慣は類を見ない習慣なのです。それが当たり前の文化である欧米では、「赤ちゃんや子供が一人で寝るもの」以外に他の術を知らないため、その中で上手くやる方法(泣かせない、泣かせる、少し泣かせるなど)を考えるのです。
(※International Parenting and Health Institute Maternity and Child Sleep Consultant Programより抜粋)
だからこそ欧米では、妊娠期から赤ちゃんの睡眠について必死で勉強しておくという習慣があり、その分、子供の睡眠に関連した書籍も日本の数十倍存在しています。赤ちゃんがいても、自分達のプライベートを確保するために必死に勉強をしたり、手を尽くすことが当たり前の文化なんでしょうね。

既にお気づきかもしれませんが、日本だって今じゃ欧米に比類しない立派な先進国家。

親の働き方は大きく変化し、子育てを支える環境も昔とは随分違ってきているのに、子供の睡眠について知るという面ではまだまだ未発展なところが少しあると私は感じております。

子供を一人で寝かせるのと添い寝はどちらが良いのか?

結論から言うとどちらでも良いと思います。日本で大半の添い寝の文化も素晴らしいですし、親のプライベートな時間を尊重した欧米の文化も素晴らしいと思います。

ちなみに我が家も添い寝派ではありましたが、そのメリットもデメリットも存分に経験してきております。

問題は、昔の日本社会に比べ、核家族化が進み、女性が社会に進出するようになり、社会の状況が大きく変化してきているのに、添い寝の文化が強く根付いており、その負担が誰にきているかというと、「母親」に大きくのしかかっていることだと思うのです。

「添い寝が当たり前」だけど、そのメリットやデメリットについて、そして子供の睡眠について、あまりにも知識が乏しいまま出産を迎える家族がどれほど多いことか。赤ちゃんや子供の睡眠についての知識がないまま子育てに突入するので、たまたまねんねが上手にできない赤ちゃんや子供の親は、疲弊し続けながら精神論でなんとかしようとしてしまうのです。それが、産後うつや、子育ての疲弊に繋がっていくのです。

「添い寝」と「一人で寝かせること」
どちらにもメリットとデメリットはあります。このテーマは本当に深いのでここでは具体的な内容は割愛しますが、赤ちゃんの気質やママの気質、社会背景など複雑な要素が全て絡みあっているため、どちらが良いのかは、本当にそれぞれの家庭によって違うのです。

まとめ

確かに日本の赤ちゃんや子供は世界各国の中でも、ワーストレベルで睡眠時間が短い国であり、それは添い寝の文化が根付いているからということも否めません。なぜそうなのか?ということも、これから少しづつ発信していけたらと思います。

ただ、どんな子供にも自分で眠る力は持っています。

そこをどれだけ信じれるか?という親の想いと睡眠に関する知識があれば、添い寝だろうと、一人で寝る方法だろうと、親子でハッピーに眠れることは間違いありません^^

子供のねんねに疲弊してしまったママを私に全力で応援させてくださいね!

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