「隣の芝生は青い」ということわざをご存知でしょうか?
自分の物よりも、他人の物が良く見えるものの例えで使いますよね。
最近まで私の中にずっとあった、隣の芝生が青いと思い続けていた出来事について、少し書かせてください。
今、年長さんとして保育園に通園している6歳の娘がいます。
長女の保育園は年長さんと年中さんを混合にして、2クラスに分ているのです。
長女が年少さんの時に担任だった、私も娘も大好きな先生は、長女じゃない方のクラスを年長さんまで続けて担任しています。もうね、正直に「羨ましかった…」です。
そっちのクラスの方が楽しそうで…
そっちのクラスの方が温かそうで…
そっちのクラスの方が問題が少なそうで…
登園の度に、指をくわえて隣のクラスを眺めていた自分がいました。
こっちのクラスは先生が何回か変わって…
こっちのクラスは先生が若くて経験が浅そう…
こっちのクラスは女子の揉め事が多くて…
娘のクラスのネガティブなところしか目に入ってこなかったんです。
保育園変えようかな…
正直そんなことも何度か頭に浮かびました。
でも、そんな私のネガティブな感情はどこからくるのだろうか…
私、そこに向き合ってみたんですよね。
矢印を先生に向けるのではなくて、自分に向けてみたんです。
もちろん、手一杯で表情にゆとりのない先生の姿を見ると親としては不安になるけれど、その先生はその先生でとっても一生懸命に子供と向き合ってくれている。ずっと羨ましくて隣のクラスばかり眺めていた私は、今、長女がいる空間を完全に無視していたことに気がついたんです。
タイムスリップから戻ってきた感覚でした。あれっ?私どこに行っていたのだろう…って。
そして、しばらくしてどこにタイムスリップしていたか辿ってみると、幼少期の自分でした。妹ばかり気にかけてもらって羨ましいな…でもお姉ちゃんだからそんなこと言えない…でも寂しい…って心の中で呟きながら指をくわえていた5歳くらいの自分でした。
そっかそっか、
もっと気にかけて欲しかったよね、寂しかったよねって、過去の自分をよしよししてあげました。
そしたら、タイムスリップからスッーと戻って来て、隣のクラスが羨ましくなくなってしまったから不思議です。これ本当。地に足がついたような感覚を取り戻しました。
長女もクラスのお友達も、先生達もみんな楽しそう。
先生ありがとうございます!そんな感謝の気持ちまで湧いてきたのです。
「隣の芝生が青く見えたら」…
いつの間にか「今」を見失っていたら…
ちょっとだけタイムスリップしてみるのもいいですよ^^
大切な「今」を取り戻せるチャンス到来のお知らせかも知れませんので。