赤ちゃんの背中スイッチを攻略する方法

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うちの子は抱っこじゃないと絶対に寝ません!は親の思い違いであるその理由とは?

「お願いだから寝てー!」と泣きながら叫んだ私の過去

赤ちゃんの頃、とにかく寝てくれなかった我が家の長女…用意していた立派なベビーベッドもほとんど使用することはありませんでした。とにかく寝かせてあげなくてはいけない、寝てくれないと私の身動きが取れない、ちょっとでいいから一人でホッと一息つく時間が欲しい、そんな必死な思いでなんとか我が子を寝かせようと手を尽くしてみたのも束の間、数時間かけて寝かせた我が子をベッドに置いた瞬間、起きて泣き出す始末。

「お願いだから寝てー!」

我が子は何一つ悪くないのは十分過ぎるほど分かっていのに、もうどうして良いのか分からず、逃げ場のない切ない想いが止めどもなく溢れてきて、何度声を荒げてしまったことか分かりません。そのくらいしんどかった私の記憶です。当時の私は、我が子は抱っこじゃないと絶対に寝ない子だと思っていました。そして私の腕の中ですやすや眠っている我が子を寝床に置くことが恐怖でしかありませんでした。

赤ちゃんはママの抱っこじゃないと眠れないのか?

赤ちゃんがママの腕の中ですやすやと眠ることはこの上ない極上の幸せであることが間違いありません。ママの匂い、ママの温もり、ママの息、そして子宮の中にいるかのような丸まった抱っこで包まれている幸せいっぱいな赤ちゃんと、その赤ちゃんの温もりを肌と心で感じているママの幸福度は何とも表現できないものでしょう。

でも…その抱っこによってママが疲弊感を抱いてしまうのであれば、状況は少し変わってきます。幸せなはずの抱っこが「ママの我慢」に変換されてしまっているからです。ママの無理な我慢は赤ちゃんにもちゃんと伝わります。すると赤ちゃんは不安になり、ますますママの抱っこから離れなくなってしまうのです。そうやって抱っこしながら眠ることを繰り返していくとうちに、赤ちゃんにとっては「自分の寝床はママの腕の中」であるとインプットされてしまうのです。

赤ちゃんは抱っこ以外の場所で眠っているとびっくりして起きるようになってしまいます。「ここは私の寝床じゃない!」と怒って泣き始めるのです。いわゆる背中スイッチと言われているものになります。まだねんねの力が未熟な赤ちゃんに少しづつ「自分の寝床」をきちんと教えてあげる必要があるのです。

決して抱っこじゃないと眠れないわけではなくて、単に寝床で眠る方法が分からないだけなのです。

赤ちゃんが自分の力で眠れるようになる方法

背中スイッチ対策グッズを買う前に知っておいて欲しいこと

赤ちゃんが「自分の寝床はママの腕の中」であるとインプットされている場合、どんなに眠っていたとしても背中スイッチは発動されます。例え背中スイッチを攻略して寝床で寝れたとしても、途中で目が覚めた時に「自分の寝床じゃない!」と泣いて怒り、再入眠が難しくなってしまう結果、1サイクルの睡眠時間が短くなってしまうのです。すると赤ちゃんにとっては十分な睡眠を得ることができないため、睡眠不足が睡眠不足を呼び、眠たいのに眠れないという負のスパイラルとなり、ぐずりやギャン泣きに繋がってママを困らせてしまうのです。

赤ちゃんがママの腕の中ではなく、寝床に置いた状態から眠りにつくことができるようになると、背中スイッチは発動されません。長期的に見ると、背中スイッチ対策グッズと言われているものを購入するよりも、赤ちゃん自身が自力で寝床で眠る方法を教えながらねんねの力をつけていく方が、よっぽど安全であり、ママと赤ちゃんの為になるのです。

具体的に何をすれば、赤ちゃんは自分の力で眠れるようになるのか?

おくるみ(スワドル)を使用する

新生児から2-3ヶ月の赤ちゃんにはモロー反射という赤ちゃんならではの反射があります。びっくりしたようにピクッと両手を上に持ち上げるような現象なのですが、これにびっくりして起きてしまうことが多くあります。この対策として、寝かしつけの時からおくるみやスワドルを巻いて、目が開いてる状態で寝床に置いてみてください。寝床に置いた瞬間にモロー反射で起きてしまうことを避けることができます。又、ママのお腹の中にいた頃は小さく丸まって赤ちゃん…おくるみなど(市販のものではスワドルミーが便利です)で小さく包み込んであげる方が赤ちゃんにとっては安心なのです。

赤ちゃんが疲れ過ぎる前に寝床に置いてあげる

月齢に合った活動時間(疲れすぎない時間)を超えてしまうと、ストレスホルモンと呼ばれている「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌し興奮状態になってしまいます。すると、ママの抱っこや授乳じゃないとぐずりが激しく自力で眠ることができなくなってしまうのです。機嫌が良いうちに活動時間を意識して寝床に置いてみてください。毎回じゃなくても大丈夫です。ママやパパに余裕がある時に挑戦してみてください。ご機嫌の状態から多少泣いてしまっても、側で見守りながら声をかけてあげる程度でのスーっと眠ってくれることがあります。赤ちゃんが疲れすぎずに起きていられる時間については下記の表を参考にしてくださいね。

月齢活動時間の目安
0~1ヶ月~40分
1~2ヶ月約40分~1時間
2~3ヶ月約1時間~1時間20分
4~5ヶ月約1時間20分~1時間30分
6~8ヶ月約2時間~2時間30分
9ヶ月約2時間30分~3時間
10~1歳2ヶ月約3時間30分~4時間

ねんねルーティンを確立しましょう

赤ちゃんは次に何が起こるか分かると安心します。ねんねの前の行動に一貫性を持たせることで、「次はねんね」ということを赤ちゃんでもきちんと認識できるようになるのです。又、体もそのリズムに慣れてきて寝かしつけがスムーズになっていきます。

例えば…
肌と肌の触れ合い→授乳→絵本→消灯
など、短い時間でも構いません。とにかく毎日一貫性が持てる「ねんね前のルーティン」を確立するようにしてください。そして、うとうとしてきたら、起きている状態で寝床に置くということを繰り返してみてくださいね。

抱っこで眠ってしまった場合はどうするか?

ママの抱っこで眠ってしまうことなんて、まだまだ小さな赤ちゃんの場合は日常茶飯事だと思います。もし抱っこで眠った後に寝床に赤ちゃんを置きたい場合は、20分程度待ってから寝床に置いてみてください。赤ちゃんが浅い眠りから深い眠りに入ったタイミングでトライしてみると、背中スイッチを攻略できるかもしれません。

まとめ

ママにとって赤ちゃんを抱っこできる幸せは、本当にかけがえのないほど愛おしいものであります。ただ、その愛おしさが「我慢」に変換されているかもしれない…と心で感じた時は、赤ちゃんのお世話をパパや他の方に変わってもらい、ママが休息する必要がありますよというサインであると思ってください。又、赤ちゃん自身が「ねんねの仕方を覚えていく」チャンスであるとも言えます。赤ちゃんにとって、ママの抱っこは本当に幸せだけれど、赤ちゃん自身が自分の力で眠る力を引き出してあげることもとっても大切なママやパパの仕事でもあるのです。

抱っこは幸せなものでなくてはいけない…抱っこしてあげないとこの子が可愛そう…と頭で考えてしまううちは、ママが疲れている証拠。ママの休息と赤ちゃんの背中スイッチ攻略を同時に意識してみると、心の底から抱っこが愛おしい…と感じるそんな瞬間に出会えるはずです。

「お願いだから寝てー!」と泣きながら叫んだ過去の私に教えてあげたいくらいです。赤ちゃんの背中スイッチがどうして発動してしまうのか?このブログを通して、少しでもその理由を知ることで、毎日忙しいママの心にほんの少しの風が通り、心が軽くなることを心から祈るばかりです。

今日も最後までお読みいただき心から感謝致します。

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