15時までには昼寝を終わらせましょう…の落とし穴 

夜に子供が寝ないのは、昼寝を15時以降にしているからが全てじゃない。

突然ですが、この様なご経験はありませんか?
いつかの健診にて…

ママ「うちの子、夜寝るのが遅くて困っています」
看護師さん「お昼寝はどのくらいしていますか?」
ママ「やっと14時くらいに寝てくれて16時くらいまでしてくれます」
看護師さん「そりゃ寝ないわよ!昼寝は15時までに起こしてあげて!」
ママ「はぁ…」

もちろんお昼寝は15時までにしておいた方が良いに越したことはありません。

しかし、そう簡単に昼寝が出来なかった場合や、そもそも赤ちゃんだったり、とにかく寝不足の子だったりすると、「昼寝を15時までに起こす」ということを頑張ってしまうと、さらに子供の睡眠環境や睡眠の質を悪化させることに繋がってしまうことをご存知でしょうか?

昼寝を無理やり15時に切り上げてしまうとどうなってしまうのか?

赤ちゃんや幼児期の子供は、そもそも「元気に起きていられる時間」が月齢や年齢別によって違ってきます。その時間を超過して起きている場合は疲れすぎてしまい、体内からはストレスホルモンである「コルチゾール」というホルモンが分泌されるようになります。すると、そのホルモンの影響で脳は覚醒モードとなってしまうのです。

本当は眠りたいのに眠れない…

すると、赤ちゃんや子供はそれを不機嫌や癇癪で表現するようになります。

そして上手に眠れなかった場合、その睡眠不足が更なる睡眠不足を引き起こしてしまうのです。
夜泣きや、寝かしつけに数時間かかる場合は、これらの要素が大いに関係しているのです。

15時以降も昼寝が必要な時とは?

赤ちゃんや幼児期の子供が、元気に起きていられる時間を表にしてみました。

月齢元気に起きていられる時間
0~1ヶ月〜40分
1~2ヶ月約40分〜1時間
2~3ヶ月約1時間〜1時間20分
4~5ヶ月約1時間20分~1時間30分
6~8ヶ月約2時間〜2時間30分
9ヶ月約2時間30分~3時間
10~1歳2ヶ月約3時間半〜4時間
1歳3ヶ月~1歳半約4時間〜6時間
4歳~5歳約5〜12時間

いかがでしょうか?
特に赤ちゃんの頃は、15時までにお昼寝を切り上げることは疲れ過ぎの原因になり、さらに寝不足を加速させてしまうのです。又、1歳以降でも、上手にねんねができなくて日中も夜間も睡眠時間が極端に短い場合は、「15時」という枠はまず気にしないで、子供が眠れるときに寝かせてあげることがとても大切になってくるのです。

看護師や助産師さんの中でも「睡眠の専門家」に相談して欲しいそのわけとは?

健診や子育てのアドバイスをしてくれる方々は、本当にママのことを一生懸命想ってアドバイスをしてくれます。

しかし、私が我が子の睡眠で一番苦労したことは、どんなに相談をしても一般的な教科書に載ってることしか返ってこないということ。それができないから相談しているのに…それが上手くいかなくて困っているから相談しているのに…そんなもやもやを常に抱えていました。

教科書の先にある、細かい時間の微調整やママや子供の気質を見極めたねんねのアドバイスは、睡眠の専門家ならではだと痛感したのです。子供の睡眠について、相談したけど上手くいかない…一般的なことしか言われない…改善されずに疲労は蓄積していく一方…そんな時は、「睡眠の専門家」に相談してみることをお勧めします。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!