今日は事例紹介をさせていただきます^^
夜泣きに困ってはいたけど、人に頼っていいとは思えなかった。
この事例のお母様からご相談いただいた時、開口一番に仰った言葉がとても印象的でした。
「夜泣きに困ってはいるのですが…誰かに助けを求めて良いものかと迷いがありました。なんとなく、私がなんとかしてあげなきゃいけない…という気持ちが大きくて少し罪悪感があるんです。」
もしかしたら同じような想いを抱いてらっしゃる方が多いのではないでしょうか。子供の夜泣きは母親がなんとかしてあげなくてはいけない…人に頼ってはいけない…
私はその言葉をお伺いし、こんな質問をさせていただきました。
「日中や夜間、どのくらい笑顔でお子様に接することができていますか?」
その方はこう仰いました。
「最近、ぜんぜん笑えてません。しんどくて…どうして良いか分からないんです。」
しんどくてどうして良いか分からないのは当然です。産後8ヶ月間、2-3時間毎に子供の夜泣きに対応し、おっぱいをあげ続けている状態なんて、正常な母親の身体状況ではないからです。そして、8ヶ月の赤ちゃんで成長や発達に問題がなければ、2-3時間に目が覚めると言う状況は何か癖がついている可能性が高く、それをとってあげない限り、母子ともに良質な睡眠は得られないのです。
母親がなんとかしてあげなきゃいけない…
確かになんとかしてあげた方が良いのですが、その方法は決して抱っこやおっぱいではないということなんです。
眠りにつくときの癖が、頻回な夜泣きを招いている。
この赤ちゃんは、毎回おっぱいを飲みながら眠りについていました。
赤ちゃんにとってはそれはそれは至福な時。ママの大好きなおっぱいを飲みながら眠りにつけるなんて、この上ない幸せな瞬間ではあります。しかし、赤ちゃんの眠りを科学的な視点で見てみると、それは赤ちゃん自身の眠る力を妨げている要因でもあるのです。もし、夜間頻回に起きて授乳しているのであれば、その授乳が癖になって起きてしまうという状況になっている可能性があります。理由は、おっぱいを咥えながら眠りについた場合、「私はおっぱいで眠りにつく」と脳にインプットされます。すると浅い睡眠サイクルでおっぱいがないことに気がつくと、「おっぱいがない!」と怒って泣くのです。「おっぱいを咥えていない状態で眠りにつく」ということが大切なんです。
月齢が高くなるほど癖をとるのは大変になってくる
とは言っても、その癖をとるのは簡単ではありません。根気強く赤ちゃんに教えてあげる必要があるのです。8ヶ月の赤ちゃんにもきちんと目をみて説明をします。今回は月齢的な側面やママの疲労具合を考慮し、たくさんの検討を重ねた結果、数日間は癖をとるために「ねんねトレーニング」にトライしてみることになりました。
具体的にどんな行動をしたか?
まずは睡眠の土台として、安全性を十分に確保し、寝室環境を整えていただきました。本当にお子様のためにパパとも相談し一生懸命環境を整えていただき、1日のスケジュールを無理のない程度に調整していただきました。
そして、授乳の癖をとるために「ねんねトレーニング」を3日間行いました。「ねんねトレーニング」を最短で行うために、又、お子様の激しい泣きを最小限にするために、入念な準備を一緒にしていきました。
途中でパパの対応に不満が募ったり、お子様の激しい泣きに心が折れそうになったりと、やはり大変なことは伴いましたが、その都度、LINEや対面でママのメンタルをサポートをさせていただきました。
そしてベビーベッドから添い寝に途中変更するなど、ママの心の状況を考慮しながら臨機応変に対応していきました。
1週間で夜通し眠れるようになり、19時以降にママの時間ができました。
激しく泣いてしまうのは4日間程度で治り、1週間程度で以下の変化です!
今までは夜の22時頃まで、ママが一人ホッとできる時間はありませんでした。ずっと抱っことおっぱいを繰り返していました。さらに夜間も2-3時間毎の授乳だったのが…
なんと、お子様は19時に就寝、夜間0時頃に一回授乳はするものの、朝の6時まで自力で眠れるようになったのです。
拍手〜^^
19時以降の時間に離乳食の作り置きや、ママの一人時間ができ、さらに、夜間のママの睡眠が充実されていきました。
そして何よりも、安定した気持ちで、心の底から溢れるママの笑顔で子供と関わることができるようになったのです。さらに、パパには絶対に頼れない!と思っていた思い込みも、ねんねトレーニングをきっかけに打破することができ、夫婦で一緒に取り組めるようにもなった結果、旦那様への思いも良い意味で大きく変化されました。
拍手〜^^
嬉しいご感想をいただきました
以下いただいた感想です。
トレーニングの前に、環境の整え方や適した生活リズムを教えていただき、それだけでも早く眠れるようになり、夫婦でこんなに早く寝れるんだねと驚きました。もっとちゃんと睡眠をとらせてあげたい!と本格的にトレーニングに入りました。私の性格に合わせてトレーニング方法を提案してもらえたこと、途中で私が挫けそうになった時にサポートしてもらえたことで続けることができました。本当に感謝しています。1週間ほどで消灯から30分しないうちに寝るようになり、夜に起きてもほぼ自力で寝るようになり、信じられない気持ちです。私は自由時間が増え、寝る時間も増え、体も心も楽になりました。また、夜泣きはずっと一人で対応していましたが、トレーニングを通して主人にいろいろ協力してもらうことで、夫婦で向き合う機会をもらえたと思っています。正しい知識と自分に合った方法を提案していただけて本当に感謝しています!ありがとうございました!
感想は以上です^^
私も心の底から嬉しいです!
何よりもママの笑顔が戻ったこと^^
その笑顔がお子様にとっては何よりもの栄養素ですよね!